『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(4月29日公開)のストーリーの鍵を握る冒頭のシーンが公開され、マーベル映画を統括する人物で、本作の製作を務めるケヴィン・ファイギ自らが「かなり重要な場面」と明かす、迫力のアクションシーンが明らかになった。
本作はマーベルコミックスの人気キャラクターを実写映画化した『キャプテン・アメリカ』シリーズの第3弾で、アベンジャーズのメンバー同士であったはずのキャプテン・アメリカとアイアンマンが対立していく様子を、あるテロ事件と絡めて活写する。
今回、映画の封切りに先がけて公開されたのは映画の冒頭にあたる場面。空から颯爽と現れたキャプテン・アメリカは盾を駆使し、軽々と敵を片付けていく。次にキャプテン・アメリカの親友であるファルコンが飛来し、こちらも大きな羽で敵を次々となぎ倒していく。さらにスカーレット・ウィッチもファルコンと軽快なコンビプレーで不幸な敵をやっつけた後、「訓練通りに」という言葉を合図に彼女の力でキャプテン・アメリカを空に飛ばすという、息ぴったりのアクションを見せつける。
観ていて気持ちのよい、あっという間のアクションシーン。そしてアベンジャーズとして彼らが一緒に戦う姿をまた観られるということもありファン垂涎の映像と言っていいだろう。しかし、マーベル映画の中心的役割を担う本作のプロデューサー・ケヴィンは、単純な爽快シーンではないと語る。「(映画冒頭の)この戦いの中で、大きな爆発が起こり、たくさんの人々が死んでしまいます。このことがきっかけで、アベンジャーズの活動を政府が管理するという”ソコヴィア協定”が浮上するのです」
これまで自分たちの信念を信じ、市民を守るために戦ってきたアベンジャーズ。しかし、その活躍の裏で多くの犠牲者が出ていたことも事実。このソコヴィア協定が発端となり、アイアンマンとキャプテン・アメリカの意見が割れ、ついにはアベンジャーズを引き裂く禁断の戦いへと発展してしまうのだった……。
アイアンマンとキャプテン・アメリカというマーベルを代表する2人が対立し、禁断の戦いへと身を投じていくさまを描いた本作。ケヴィンは「映画を観た人がどちらにもきちんとした主張があり、お互い難しい状況があることに気付いてもらえたら嬉しい」と語っている。(編集部・海江田宗)