主役なのに! 影が薄かったゲームの主人公7選「FFのヴァン」「ゼノサーガのシオン」 | ニコニコニュース

マイナビ学生の窓口

皆さんは、「主人公なのに影が薄い……」というゲーム作品の主人公といえば、誰を思い浮かべますか? 主人公なのに弱くて使いづらかったり、物語にあまり関わらずクローズアップもされないなどその要因はさまざまありますよね。今回はそうした「影の薄いゲームの主人公」をピックアップしてみました。

●ヴァン(ファイナルファンタジー12)

影の薄いゲームの主人公といえば、ヴァンは外せません。空賊に憧れるヴァンは幼なじみのパンネロと共に有名な空賊・バルフレアと冒険をすることになります。しかしこのバルフレアが全編にわたって活躍を見せ、またその性格もオシャレでスマートと、あらゆる点でヴァンを凌駕(りょうが)します。ヴァンをパーティーメンバーから外すプレーヤーも多く、まさに「主人公はバルフレア」状態でした。スピンオフ作品ではしっかりと主人公の務めを果たしていたのがまだ救いでした。

●エルク(アーク ザ ラッド2)

プレイステーション黎明(れいめい)期にヒットした名作RPG『アーク ザ ラッド』の2作目の主人公。「炎使い」の異名を持つハンターで、ひょんなことから知り合ったリーザを助けるために彼女と共に行動することになります。途中までは主人公っぽく振る舞いますが、中盤で前作の主人公であるアークが登場してから立場が一転。アークが主人公っぽく振る舞い、エルクはサブキャラの立ち位置になってしまいます。「前作主人公が登場して主人公の場を取る」というケースでした。

●シオン・ウヅキ(ゼノサーガシリーズ)

『ゼノサーガ』シリーズの主人公。ヴェクター・インダストリーという企業のシステムエンジニアで、KOS-MOSというアンドロイドを開発しました。温厚で控えめな性格をしており、また礼儀正しいことから周囲の信頼も厚いのですが、そのためあまり目立ちません。他に個性の強いキャラクターがそろっていることもそれを加速させる要因です。『エピソード1 力への意志』では本当に影の薄い存在でした。その反動か、エピソード2や3では急激に活発になり、色恋に暴走するなど別の意味で目立ったキャラになってしまいました。


●王泥喜法介(逆転裁判4)

『逆転裁判』は証拠を集め、依頼者の無実を法廷で証明する人気シリーズ。3作目までは成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)が主人公でしたが、4作目で王泥喜法介(おどろき ほうすけ)、通称オドロキくんに主人公が変わりました。オドロキくんは新米の弁護士として事件解決のために奮闘しますが、主人公らしい活躍は一部だけで、メーンとなるシナリオでは依頼人の手のひらで踊らされていたり、自分が全く関われないような領域の事件だったりで目立った活躍がありません。そのせいか、次作では主人公は再び成歩堂龍一になってしまいました。

●コーディー(ファイナルファイト)

1990年代に一世を風靡(ふうび)したベルトスクロールアクション(敵を倒しながら横に進んでいく)のゲーム。本作の主人公はマーシャルアーツの達人であるコーディーですが、他にも忍者であるガイ、元プロレスラーで現役市長のハガーなど個性的なキャラクターが登場します。ガイとハガーは動きや技も個性的なため、好んで使う人が多く、コーディーは二人に比べると影の薄い存在でした。『ストリートファイターZERO3』では傷害罪で逮捕され、恋人にも逃げられたという散々な設定も追加されるなど、ひどい扱いを受けています。

●ヒューゴ・メディオ(スーパーロボット大戦MX)

ガンダムやマジンガーZなど、さまざまなロボットが登場するシミュレーションゲームシリーズ。本シリーズには個性的なオリジナルの主人公が登場するのですが、中には「そんな主人公いたっけ?」という影の薄い主人公も……。その一人がこのヒューゴです。連邦軍特務部隊のパイロットで、主人公機を操り戦います。しかしそこまで特徴的な性格でもないため、残念ながら他のロボットアニメの個性的な面々に埋もれてしまいました。



●クロム(ファイアーエムブレム 覚醒)

本作は人気シミュレーションRPG『ファイアーエムブレム』シリーズの一作。クロムはイーリス聖王国の王子で、真面目で正義感あふれる熱血漢という典型的な主人公キャラクターです。一応主人公ではあるので見せ場やイベントなども豊富ですが、肝心の物語の上では「マイユニット」と呼ばれる、プレーヤーの分身となるキャラクターがもう一人の主人公ともいえる重要なポジションとなり、クロムは主人公の立場よりも半歩程度下がった立ち位置になってしまいました。他のゲームに登場した際も、その影の薄さをネタにされていたほどです。

「影が薄かった」というゲームの主人公キャラクターをピックアップしてみました。思い返すと「あー、確かに」となるキャラクターばかりではないでしょうか。これを読んでいる皆さんは、こうした目立たなかったゲームの主人公といえば誰を想像しますか?
(中田ボンベ@dcp)