新年度が始まりはや1カ月。まだ新人研修を行っている企業も多いだろうが、自分が新人の時はどんな研修をしていたか覚えている? 名刺の渡し方や電話対応の練習はテッパンだけど、なかには飛び込みでの膨大な数の名刺集めや自衛隊入隊体験など、ちょっと変わった研修もあると聞く。そこで、20~30代会社員男性200人に、これまで経験した「ユニークな研修」についてたずねた(R25調べ・調査協力:アイリサーチ)。
〈新人の時、ユニークな研修に参加しましたか?〉
ユニークな研修に「参加した」と答えた人は全体の約1割。少数派ではあるが、「ユニーク」と言い切れる研修を10人に1人程度が受けているとは日本企業の研修は結構進化しているのかも。では、その研修の中身とは?
「動物と触れ合ってみよう、という体験。現在牛の仕事をしているけど牛と触れ合ってみようという体験をやらされた」(33歳・男性)
なるほど、実務を踏まえたレクリエーションや社内での人脈作りにつながる研修をすれば、働くイメージをつかめそう。一方で、「いったい業務と何の関係があるの?」と首をかしげたくなる研修も…。
「ラジオ体操を音楽なしで覚える」(31歳・男性)
最後の回答に関しては、“ストレス耐性を身に付ける”という意味もあるのだろうが、やや厳しすぎるようにみえる。実際にユニークな研修に参加したと答えた人のうち、約8割にあたる11人が、研修は「キャリア形成する上で役立たなかった」と回答した。なかには「ユニークな研修は企画者や経営陣の自己満足」(39歳・男性)という厳しいご意見も。
新社会人へのスパルタ研修は「世間の荒波を教えてやろう」という親心かもしれないが、実務に就けばおのずと社会の辛酸をなめるもの。面白おかしいだけではダメだけど、もう少しお手柔らかに…。
(藤 あまね)
※当記事は2016年04月27日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。