首をかしげたくなるようなミスコンが相次いでいる中国だが、まったく懲りる様子はないようだ。
中国東部の山東省済南市で4月23日、「スーパーモデルコンテスト」と銘打つイベントが開催された。スーパーモデルとはいっても、参加者は地元在住の素人女性ばかり。いわば“草の根スーパーモデル”によるコンテストというわけだ。
とはいえ、人口13億人を誇る中国。時には掃き溜めに鶴、ではなく、掘り出し物の美女が出てきたりするから侮れない。
このコンテストには30数名が参加。平均年齢20歳、みんな学生だというから、期待度も自然と高まってくる。しかも、誰もモデルとしての訓練も経験もなく、多くがこのようなミスコン大会の舞台に出てくるのは初めてだという。
衣装はすべて自前なのだが、参加者のほとんどが胸元が大きく開き、ピッチリしたミニのドレスを着て舞台に出場した。
……と、ここまではいいのだが、問題は参加者たちのご尊顔。写真を見た中国のネット民たちは、スーパーモデルとはかけ離れたイメージの彼女らに苦言を呈している。
「田舎っぽくて落ち着くけどモデルとしては……」
「本当にキレイな子は、こんなコンテストに参加しないものさ」
「ブサイクはブサイクらしく、モデルなんか目指さないで、学校でしっかり勉強しろ」
山東省出身の美女といえば、「中国一の美人女優」の呼び声が高い范冰冰(ファン・ビンビン)が挙げられ、ほかにも数多くの美人女優を輩出しているのだが……。“草の根”は、やはり“高嶺の花”にはなれないということか。
(文=佐久間賢三)