歌手・中森明菜が、51歳の誕生日にあたる7月13日に『全世界999セット限定 アナログ・セット』を発売することが明らかになった。これまで発表したシングル51作品のうち18作品をアナログレコード(7インチ)化。「記念として残るものにしたい」という明菜の提案で、シリアルナンバー入り、1000セット限定製造のレコードプレイヤーとセットで販売され、シリアルNo.1は明菜が所有する。
これまでにMCAビクター、ユニバーサルミュージック、自身の歌姫レコーズから発売されたCDシングルの中から18作品をアナログ化。家電ブランド・amadana(アマダナ)とユニバーサルミュージックが共同開発した中森明菜モデルのスピーカー一体型、特注プレーヤーとセットで、5万5000円(税抜)で販売される。
特注プレーヤーには明菜のプライベートレーベル「Utahime Records」のロゴが入っているほか、シリアルナンバーが刻み込まれたプレミアム商品となるが、コアなマニアだけを対象にしているわけでもない。特注プレーヤーは配線や接続など一切不要で、電源を入れてダイヤルを回し、レコードをセットすればすぐに再生できるようになっている。
関係者は「時代性や利便性から考えたらCDの方が扱いやすいけれど、音楽の深みや温かさ、ボーカリストとしての明菜の魅力などを最大限に生かせるのは、マニアックなファンにとってはアナログかもしれません。アナログレコードが見直されつつある中で、意外に需要が多いかもしれません」と話す。
現時点では1000台の完全受注生産。シリアルNo.1は明菜自ら所有し、残りの999台の予約を先着順で受け付け、定数になりしだい予約注文を終了する。
1982年5月1日にシングル「スローモーション」でデビューした明菜は、まもなくデビュー35年目に突入する。明菜自身は35周年記念にライブを開催したいとの意思があるといい、関係者は既に会場探しに入っている。ライブの形態などは未定だが、「年内にも…」と期待する声も聞かれる。
■アナログ化されるシングル(7inch)