日本の高級自動車市場ではドイツ系ブランドが大きな存在感を放っている。日本の大衆車市場では日本車が圧倒的なシェアを獲得しているが、日本国内の高級車市場においてはドイツ系ブランドのほうが強い印象だ。
中国メディアの汽車之家はこのほど、日本人は自動車選びにおいて実用性を重視するため、実際に日本の街中は日本車ばかりだと伝える一方、日本では「高所得の人ほどドイツ車を好む傾向にあるという不思議な現象が起きている」と主張した。
記事は、東京ではドイツ車を見かける機会が非常に多いと伝え、「中国の高級車市場においてもアウディ、ベンツ、BMWの3ブランドの地位は揺るぎないもの」であり、日本は中国ほどでないにしても、「高所得層がドイツ車を選ぶという傾向は日中ともに同じ」と論じた。
続けて、日本にも性能の高いスポーツカーがあるものの、それでも日本ではスポーツカーと言えばフェラーリをはじめとするドイツ車のほうが人気があると伝え、日本の高級車ブランドは北米では高い人気を獲得しているにもかかわらず、日本の高級車市場で成功を収めている日本ブランドはレクサスくらいだと主張した。
また記事は、日本人は実用性の高い車を選ぶ傾向にあり、日本メーカーも良い車を作っているというのに、「高所得の人ほどドイツ車を好む傾向にあるのは不思議」と主張、大衆車市場では日本車の人気が高い一方で、高級車市場では異なる様相を呈している日本の自動車市場に「独特」との見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)