三鷹の森ジブリ美術館がリニューアル 新企画展示が公開 | ニコニコニュース

三鷹の森ジブリ美術館がリニューアル (C)ORICON NewS inc. (C)Museo d'Arte Ghibli (C)Studio Ghibli
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 東京・三鷹の森ジブリ美術館ではあす16日のリニューアルオープンに先駆け、『化粧直し特別内覧会』を15日、開催した。2001年の開館以来、初めてとなる2ヶ月間の改修工事を経て、館内設備の更新、屋上庭園の改修、建物の外観も開館当時のように色鮮やかに蘇った。この他16日より開始する新企画展示『猫バスにのって ジブリの森へ』も公開された。

【写真一覧】生まれ変わった外観や展示の模様

 新企画展示『猫バスにのって ジブリの森へ』ではオープン時の『千と千尋の神隠し』展以来、制作された14本の企画展示の代表的な展示物を一同に集めて紹介。これまで取り上げてきたジブリの作品にとどまらず国内外のアニメーションの作り手や彼らの手仕事、アニメーション作りの発想の種となったものにアレンジを加えて、コラージュ風にまとめている。

 まず入ってすぐに『ねこバスから見た風景展』(2011年)から、大人も乗れるねこバスがお出迎え。もちろん中のふわふわな乗り心地は抜群。窓からは『ハウルの動く城』の大きく伸ばした風景画と動く城、“こねこバス”に乗ったメイたちが見える。

 中へ進むと『3びきのくま展』(07年)より、天井までぎゅうぎゅうな大きさのくまの親子3匹が現れたり、『天空の城ラピュタと空想科学の機械達展』(02年)からは、展示のために開発された初級オーニソプター(※羽を羽ばたかせて飛ぶ飛行機)『アルシオーネ』がお目見え。まるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさで大人から子どもも夢中にさせそうだ。『ジブリの森のえいが展』(2010年)からはこれまでの短編映画を展示物で紹介しており、現在、宮﨑駿監督が鋭意制作中の短編作品『毛虫のボロ』の一部も公開されている。

 外壁は「オープン当時の色をもう一度塗り直したい」という宮﨑監督たっての要望で、赤・青・黄色のカラフルな色合いと、15年で育った木々や蔦(つた)の緑のコントラストが趣きを醸し出している。この日の朝も同所を訪れた宮崎監督は“館主”として意見をだしたそうで、リニューアルに際し、「ありがとうございました。おかげさまで、また15年頑張れます」とイラスト入りの色紙でメッセージを寄せている。

 入場は日時指定の予約制。チケットは毎月10日より、翌1ヶ月分を全国のローソンにて販売。インターネット/電話/店頭Loppiにて予約し、ローソン店頭で引き換え。