連載漫画というのは難しいもので、引いて引いて……と物語を続けていくと、最後にその物語を畳み損ねることがあります。作者がうまく幕引きできなかった場合には、読者が最後にあ然とすることになりますね。また、作者が「うまく終わった！」と思っても、読者がそう思わないことも……。今回は、結末であ然とした漫画について聞きました。
●『20世紀少年』の結末にあ然とした！
・結末がよく分からず、犯人の正体がいまいちピンとこなかった。また、伏線が回収されている感じがしなかった(31歳男性／学校・教育関連／専門職)
・二十数巻引っ張ってこのおしまいはないだろ！ と思った(36歳女性／医療・福祉／専門職)
・誰やねん(27歳男性／人材派遣・人材紹介／営業職)
●『DEATH NOTE』の結末にあ然とした！
・第一部の推理合戦が好きだった分、ラストのあっさり感が……(25歳女性／団体・公益法人・官公庁／事務系専門職)
・主人公がこんなぶざまな死に方するとは思ってなかった(21歳女性／ホテル・旅行・アミューズメント／営業職)
●『SLAM DUNK』の結末にあ然とした！
・誰しもがまだまだ続くと思っていたので(伏線がたくさんあった)(33歳男性／情報・IT／技術職)
・これからというタイミングで突然終わった(27歳女性／警備・メンテナンス／事務系専門職)
●『シャーマンキング』の結末にあ然とした！
・長期連載作品だったのに、最終回が意味不明な打ち切りだったから(26歳男性／農林・水産／技術職)
・ミカンて！ と突っ込んでしまった(31歳女性／不動産／専門職)
●『ハイスクール！奇面組』の結末にあ然とした！
・ずいぶん長い連載だったのに夢オチなんて(41歳女性／商社・卸／その他)
・まさかの夢オチにびっくりした(35歳女性／ソフトウェア／技術職)
●『幽☆遊☆白書』の結末にあ然とした！
・もう描くのに飽きたのかな、というような終わりだったから(29歳女性／団体・公益法人・官公庁／その他)
・終わりにかけて絵が雑になっていって、よくわからない終わり方だった(34歳女性／学校・教育関連／その他)
長期連載になると、読者みんなが納得するように風呂敷を畳むのが難しいですよね。漫画家の先生方はみなさん物語のラストでとても苦労されるのではないでしょうか。
「結末にあ然とした漫画」として他にもさまざまな作品が挙がりました。
●『GANTZ』奥浩哉
・散々いろいろフラグ立てておいて全く回収せずに終わってしまった(36歳男性／学校・教育関連／技術職)
●『DRAGON BALL』鳥山明
・終わり方が無理やりすぎたと思う(28歳女性／食品・飲料／技術職)
●『MONSTER』浦沢直樹
・結末がスッキリしなかった(32歳女性／自動車関連／事務系専門職)
●『のだめカンタービレ』二ノ宮知子
・途中で無理やり終わらせた感があるから(36歳女性／ソフトウェア／技術職)
●『東京大学物語』江川達也
・妄想だったから(33歳女性／金融・証券／専門職)
●『男坂』車田正美
・未完って何だよ！(44歳男性／情報・IT／技術職)
●『殺し屋1』山本英夫
・ラスト以外はとても楽しめたのにラストで台無しになってしまったから(35歳男性／情報・IT／技術職)
●『あしたのジョー』原作：高森朝雄／作画：ちばてつや
・チャンピオンになれなかったし、葉子とも両思いになれなかったから(32歳女性／商社・卸／秘書・アシスタント職)
●『イタズラなKiss』多田かおる
・しょうがないけど、最後まで読みたかった(30歳女性／印刷・紙パルプ／クリエイティブ職)
※作者の多田かおる先生は1999年に逝去されました。
●『タッチ』あだち充
・甲子園中のことがよく分からなくて、優勝のトロフィーで優勝したのかな？ と思わせる描き方が残念だった(33歳女性／医療・福祉／専門職)
●『NARUTO -ナルト-』岸本斉史
・終盤はやっつけで描いたような寒いストーリーだったから(22歳男性／食品・飲料／販売職・サービス系)
いかがだったでしょうか。「終わり良ければ全て良し」なんていいますが、読者全員が納得する物語の結末を描くのはとても難しいことのようです。あなたは、「結末であ然とした」という漫画はありますか？
(高橋モータース＠dcp)
マイナビ学生の窓口調べ
調査対象：マイナビニュース会員
調査期間：2015年4月
調査人数：社会人男女602件