「貧乳だからノーブラで大丈夫」って本当?専門家に聞いてみた! | ニコニコニュース

「貧乳だからノーブラで大丈夫」って本当?専門家に聞いてみた!
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ブラジャーは女性にとって、必ずしもつけ心地のよい下着ではない。なぜなら、肩こりになることもあれば、窮屈に感じることもあるからだ。中には「不快だからブラジャーはつけない」というノーブラ派がいるのも事実。「教えて!goo」でも以前、「ノーブラ通勤していますが、なにか?」という記事を紹介した。自分に合ったサイズのブラジャーが見つからないので、ノーブラで過ごしているという話題に対し、「私も夏はノーブラ派。トップはニプレスで隠しています」(spinkyさん)や「32歳までノーブラでした!」(sion99)という意見が挙がっていた。

確かに体に合わないブラジャーの装着は気が進まないものだが、完全にノーブラで通して問題はないのだろうか。そこで、バストの構造をおさらいしつつ、ブラジャーの役割やブラジャーの選び方について、ワコール広報・宣伝部の春名のぞみさんに話を聞いた。

■加齢とともに巨乳も貧乳も「柔らかく」なる

まずは春名さんに、バストの構造について解説してもらった。

「バストは『乳腺』と『脂肪』、それらをまとめるようにして支える『クーパー靭帯』からできています。加齢によりホルモンバランスが変化するため、乳腺と脂肪の構成比が変わり、バスト全体が柔らかくなっていきます。さらに、重力や揺れなどが加わることでクーパー靭帯に負担がかかり、バストの形が変化します」(春名さん)

多くの女性はバストの下垂ばかりを心配しているが、加齢に従ってバストは柔らかくなり、全体の形が変化することにも注意しなければならない。すなわち、海外のスーパーモデルのような痩せ型で、バストの膨らみがほとんどなくても、ノーブラのままでは年を重ねるにつれ柔らかくなったバストが横に広がったり、形が崩れたりしてしまう可能性があるのだ。ノーブラの弊害はいわゆる「巨乳」の女性だけの問題ではないのだ。

■ブラジャーをつけるメリットはたくさん

そこで改めて、ブラジャーを装着する必要性を聞いた。

「ブラジャーをつける目的には、バストを美しい形に整え、胸もとを美しく魅力的に見せることがありますが、それだけではありません。バストを保護し乳房の位置を安定させることで、日常生活で起こるバストの揺れを小さくするといった大切な役割を果たしています」(春名さん)

つまり、ノーブラだと上述のようなメリットをすべて失ってしまうことになる。大して揺れが気にならないと思っている、膨らみがほとんど目立たないようなバストの女性でも、日常生活を送る上で多少なりとも動くもの。揺れはバストの形が崩れる原因になるので、やはりブラジャーはつけた方が無難のようだ。

■バストに合ったブラジャーに出会うためには?

将来のバストのためにも、そして今を活動的に過ごすためにもブラジャーは必要とのことだが、つけるならばやはり自分に合ったものを選びたいところ。そこで、春名さんがブラジャーの適切な選び方を教えてくれた。

「サイズだけでなく、バスト自体の形や柔らかさも考慮した、『体に合ったブラジャー』を選ぶことが重要です。自分の体に本当に合ったブラジャーを見つけるには、プロに採寸してもらい、そして必ず試着して確かめるとよいでしょう。また、バストの形をきれいに整えるためには、ブラジャー選びと同じくらい、正しくつけることが大事です。つけ方が間違っているとブラジャーの機能が十分に発揮されません」(春名さん)

下着の採寸どころか、下着売り場に入ることさえ苦手という女性がいるが、やはり自分に合ったブラジャーを選ぶなら、お店でプロのアドバイスをもらって購入する方がよいだろう。ぜひ勇気を出し、プロにブラジャー選びを手助けしてもらってはいかがだろうか。

ブラジャーはバストの見た目を整える以上に、女性に安心感を与えるものでもある。ブラジャーをつければ、バストの揺れを抑えられ、ニップレスの役割も果たし、周囲の目を気にせず活動的になることができる。これを機にノーブラ派の人もぜひ、ブラジャーの意義に今一度目を向けてみてはいかがだろうか。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)