チェリストと介護士の10年越しの恋…感動の終幕(フィナーレ)に待ち受けるものは | ニコニコニュース

『鈍色ムジカ (4)』 著:所 ケメコ 出版社:KADOKAWA
ダ・ヴィンチニュース

 チェリストと介護士の織りなす恋……エロティックで美麗なタッチで描かれる大人気作、『鈍色ムジカ』の完結巻が7月16日(土)に発売!
 10年越しに思いを伝えあった2人。その先に待ち受けるものとは……!?遂に感動のフィナーレを迎える本作を、作者の所ケメコさんにご紹介いただきました!
――新刊の紹介をお願いします!

所ケメコさん(以下、敬称略):10年来の片恋を隠していたチェリストの九条克幸(ユキ)と、片恋の相手で幼馴染の介護士の佐藤拓真。想いが通じ合い絆を深める2人ですが、4巻ではこれからも拓真と共にあるためにユキがイタリアの楽団に復帰します。そこでユキを待っていたのは、ユキに敵意を向けるチェリストと過去のトラウマ。徐々に調子を崩していくユキとユキのチェロ。それを知った日本にいる拓真はある行動をとります。

――メインカップルはどんな攻×受ですか?

所: 不器用で一途な幸薄系チェリスト(攻)×天然で母性的(!?)なワンコ系介護士(受)

――当て馬や重要な脇役は?

所:ランジェスという、ユキに敵意を向けるチェリストが現れます。ユキの瞳の怪我にも関係しているようで…?

――今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?

所:拓真の存在がユキを人としてチェリストとして成長させたように、ユキの存在もまた拓真を成長させたことです。

――BLとの出会いを教えてください!

所:友人に誘われて、町の小さな書店さんで某BL雑誌創刊号を手に取ったのが始まりです。

――BLに限らず、影響を受けた作品はありますか?

所:影響を受けているかはちょっと怪しいのですが(汗)、小野不由美先生の「屍鬼」や、乱歩小説では「孤島の鬼」など。日常に潜む非日常。恐ろしくてたまらないのに、ついつい触れたくなります。

――漫画を描くうえで一番好きな作業は何ですか?

所:キャラの睫毛を描く作業がとても好きです。たまに描きすぎて、バシバシになってしまい修正しています。

――発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?

所:緊張でいっぱいです…!!毎回同じ事をお答えしていますが、こればかりは変わらないです・・・!汗。たくさんの方に「鈍色ムジカ」を楽しんでいただければ嬉しいです。

――読者にメッセージをどうぞ!

所:初めまして、こんにちは。所ケメコと申します。とうとう鈍色ムジカも完結を迎えます。ゆっくりと大切にユキと拓真のお話を描かせていただく事ができたのも、応援してくださった読者の皆さんのお陰です。本当にありがとうございます!4巻は完結巻らしく、花びらの中を2人が並んで歩き出す…そんなカバーになっています。4巻で鈍色ムジカに興味を持ってくださった読者さんも、是非この機会に1~3巻共にお手に取っていただければ幸いです。また、有難いことにスピンオフでノエル編を描かせていただくことも決定しています。


 これからも未熟ながら、楽しい作品をお届けできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

『鈍色ムジカ (4)』

著:所 ケメコ 出版社:KADOKAWA

ゲイであることをマスコミに公表し、拓真との未来のために、踏み出すことを決めたチェリストのユキ。在籍していたイタリアの楽団に復帰することになったが、ユキに代わって楽団で首席奏者を務めていたチェリストのランジェスに敵意を向けられる。トラウマをえぐるランジェスの物言いに、次第に調子を崩していくユキ。最大の難敵と対峙した時、拓真は――!?


美麗でエロティックな薄幸系BL、感動のフィナーレ!
描きおろし後日談「アンコール」収録。