最大限にクリエイティビティを発揮できそう!
LEGO社は本拠地であるデンマーク、ビルンでの新社屋建設を発表し、そのデザインを公開しました。スカンジナビアの設計事務所であるCF Møllerがデザインを手掛ける新社屋は、LEGO Houseの近くに建つ予定です。
LEGO Houseとはレゴの全てを体験できるセンターで、デザインは設計事務所「BIG」を設立したビャルケ・インゲルス氏が手掛けています。LEGO Houseのキービジュアルとなっている巨大なレゴブロックは、今回発表された新社屋のデザインにも使われています。
新社屋には巨大なレゴブロックが使われるだけでなく、ブロックを重ねたようなデザインがあるのもLEGO Houseと共通するところ。CF Møllerはこれまでに、デンマークの肉を扱う研究所やノルウェーの美術館をデザインしたことがあります。
5万2,000平方メートルのキャンパスに建つ予定の新本社の随所にはレゴブロックがあしらわれ、壁や階段はレゴブロックの基調カラーである黄色に塗られるなど、いたるところでレゴっぽさを感じられる工夫がされているとか。さらにエントランスでは巨大なミニフィグがお出迎えしてくれるとのこと。
新社屋の中心部となるLego People Houseには、開放的なワークスペースはもちろん、植物が生い茂る中庭やフィットネスエリア、さらには屋上にミニゴルフのコースも設置されるなど、充実した施設になるそうです。仕事をする場所だけではなく、くつろぐスペースまで用意されており、まさに同社の「クリエイティブでイノーベティブな文化」を体現した場所といえそう。
そしてCF MøllerのCEOであるKlaus Toustrup氏が「LEGO社のビジョンは遊びの未来を作りだすことで、新社屋では社員だけでなく一般の人々にとってもコラボレーションでき、遊べる空間としての設計を強調した」とコメントしているように、新社屋には市民が使える公園が隣接されていますよ。
新社屋が建設される背景には、同社の従業員の増加が挙げられます。LEGO社はデンマーク国内だけで4,000人、グローバルで1万7000人の社員がいます。さらに昨年だけで250人も新たに雇用したことで、現在の本社が手狭になったというわけです。
LEGO Houseがレゴのアーキテクチャシリーズに登場したように、新社屋もレゴアーキテクチャでレゴ化されるのかも気になるところです。
(たもり)