6秒で決めたのでしょうか。
Twitter傘下の人気動画サービス、Vineにおいて、9人もの幹部が相次いで辞職していたことがわかりました。
Vineを離れたのは、エンジニア、UX、データ分析、編集、営業の各トップといういずれも要職。一体、何が起こったのでしょうか?
ことの始まりは、今年1月、ジェネラル・マネージャーであったJason ToffさんがVineを去ったこと。同社はこれに伴い、一時は社員を昇格させたものの、TwitterCEOであるジャック・ドーシーが突然、外部からHannah Donovanさんを同職に抜擢。大量離脱はこの後に起こっていることから、どうやらこの人事が旧メンバーの反感を買ったのではないかとみられます。
不思議なことは続くもので、まるでこの内紛に呼応するかのように、Vineのユーザ数は低迷。comScoreのデータによると、今年5月のアクティブユーザー数は2400万人でしたが、これは1年前より600万人も下がっているとのこと。
一方で、絶好調なのはFacebookが2013年に買収を検討していたSnapchat。今年6月には、1日のアクティブユーザー数でついにTwitterを抜き去り、2016年の売上目標を3億ドル(約317億円)と、前年比6倍に設定しています。
Twitterの広報担当者は、「Vineは我々の戦略の重要な一部」と語り、幹部の雇用を急いでいるとのこと。はたして、どうなりますか。
動画サービスとして、Vineが一時代を築いたのに疑いの余地はありませんが、時は流れ、Instagram、Facebook Live、そしてSnapchatなどが台頭し、そのパイは確実に侵食されています。動画サービス戦国時代ともいえる昨今。生き残るのはどこになるのでしょうかね。
追記(7/15 21:10): 「Facebookが買収したSnapchat」と記載していましたが、正しくは、「Facebookが2013年に買収を検討していた」でした。訂正してお詫びいたします。
source: Recode
Angela Chen - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)