米クアルコムは11日(現地時間)、新型フラッグシップSoCとして「Snapdragon 821」を発表しました。
Snapragon 821は、既存のフラッグシップモデル「Snapdragon 820」よりもさらに高性能なチップとして開発されており、CPUおよびGPUともに動作周波数が引き上げられています。
以下は、両チップのスペック比較一覧。
Snapdragon 820 | Snapdragon 821 | ||
製造プロセス | 14nm FinFET | ||
コア構成 | Kryo × 4基 (高性能コア × 2基 + 省電力コア × 2基) | ||
動作周波数 | 高性能コア群 | 2.2GHz | 2.4GHz |
省電力コア群 | 1.6GHz | 2.0GHz | |
GPUコア | 624MHz | 650MHz |
両チップともに、クアルコムが独自に開発したCPUコア「Kryo」を4基ずつ搭載しており、2基を1組として異なる周波数で動作させる「big-LITTLE構造」を採用しています。
そして、高負荷処理用のコア群の動作周波数が2.4GHzへと向上した一方で、省電力性能を重視したもう1組のコア群についても、1.6GHzから2.0GHzへと高クロック化が図られました。
さらに、GPUコアについてもおよそ5%ほど動作周波数が向上しており、総合的なパフォーマンスは1段階上へと引き上げられています。
なお、Snapdragon 821は、2016年下半期中の登場が予告されていますが、来月初旬の発表が期待されている「Galaxy Note7」にも同チップは搭載される見通しです。