筆者の知り合いが、「スマホカメラ最強説」を唱えていた。
その人はモデルで、普段からカメラに接している。曰く、「下手な一眼レフで撮るRAW画像よりもスマホのほうがよっぽど美しいものができる」という。
その根拠は何かと聞くと、あるアプリを紹介してくれた。それが『Rookie Cam』だ。
果たして、その実力はいかに?
明暗を撮影後に調整すると…
iPhoneを含めた殆どのスマホカメラは、全自動でシャッター速度やISOなどを設定する。そのため撮って出し目的の撮影にはありがたいが、時として明らかなミスショットも発生する。
具体的に言えば、「この画像は暗すぎる」あるいは「明るすぎる」というものだ。
たとえば、下の猫の画像は個人的にやや明るすぎる気がする。だから少し暗くして、色調にメリハリを出してみたい。
Rookie Camでは、そのようなことが簡単な操作で可能だ。以下は明るさを調整した画像である。
これならば、全体的な白っぽさがなくなり画面に立体感も出ている。
もうひとつ、こちらは先日インドネシアのバリ島で撮影したものだ。
これは夕暮れ時のものだが、このままではまだサンセットの説得力が足りない。だから、Rookie Camを使って暗くしてみる。
画面の手前と奥で明暗がはっきりと分かれた。夕日だけが強調され、まるで絵画のような仕上がりである。
確かに「スマホ最強」かもしれない
今度は逆に、明るくしてみよう。
下の画像は、名古屋城である。これをより見やすく、また細かなフォルムが強調されるように加工してみよう。
Rookie Camで明度と対比率を上げ、自動補正もかけてみる。すると、こうなった。
石垣の継ぎ目の部分や瓦のあたりなどが、よりくっきり映えるようになった。同じ写真とは思えないほどの変化である。
知り合いの「一眼レフいらず」という言葉は、確かに嘘ではなかった。少なくとも、このアプリさえあれば中途半端な値段のコンパクトデジカメは一切不要かもしれない。
このRookie Camは、有料で各種フィルターやフレームなども取り揃えている。明度を間違えてしまった写真なども、このアプリで上手く修正できる可能性が高い。
もちろん、こうした写真加工アプリは他にもある。だがいくつか試してみた中で、Rookie Camが一番操作性に優れていると筆者は感じている。
これは騙された気でダウンロードしても決して「無駄な飾り」にはならないだろう。
【参考】