【2017年1月24日】
こんにちは!
マルコです。
本日は横浜にある日産本社ギャラリーにきております。
いきなりどうした? と思われそうなので、そもそもなぜ僕がここにいるのかを説明しますね。
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先日、日産のPRを担当しているという方からメールが届いたのですが……
日産の展示会イベントへの取材のご依頼です。
メールを見た瞬間、
「送り先をミスったのかな」
と思いました。
ご存知の通り、カフェオレ・ライターではこれまで車について書いたことはたしか一度もないはずですし、そもそも僕自身が車についてはド素人です。
どれくらい素人かって、普段はフリーライターとして様々なジャンルで仕事を請けていますが、「どのジャンルなら書けますか?」と聞かれたら「何でも書きますよ! ただし車だけはわかりません!」と答えているくらいです。
その僕に大手自動車メーカーである日産からイベント取材への依頼というのは、どう考えてもメールの送信ミスとしか思えません。
ここはやんわりと「間違ってますよ〜」と指摘してあげなくては……と思ったのですが、メールの冒頭をよく見ると、
カフェオレ・ライター
マルコ様
……と書かれていたので、どうやら間違いではなさそうです。
いったいどういうことなのか。詳しく話を聞いてみることに。
こんなインターネットの僻地にあるサイトにご依頼いただいたのは嬉しいのですが、はっきり言って僕は車についてぜんぜん詳しくないですし、日産の自動車をPRするならカフェオレ・ライターは完全に選択ミスだと思うのですが。
それとも自動車BLとかの企画ですかね?
いえ! 違うんです。今回、PRをお願いしたいのは自動車そのものというよりも、
XTEME COLLECTION〜地の果てからお取り寄せ〜という企画なんです。
エクストリームコレクション……?
日産が誇る
「X-TRAIL(エクストレイル)」というSUV車がありまして、
ものすごくタフでどんなところでも走っていける車なんですね。そこで今回、 エクストレイルのタフさをPRできる企画として、
秘境の奥に隠された滝行用の水や、ロッククライミング用の巨大岩、北アルプスの流木などをエクストレイルで取ってきて販売する通販サイトを作ったんです!
た、滝行用の水……?
はい! 他にも北海道は北大雪にそびえる「チトカニウシ山」、スノースポーツのメッカ「蔵王」、上越「光ヶ原高原」という日本が誇る3つの雪山から集めてきた
「日本三大雪山 利き雪セット」なんかもあります!
のですが、日産という会社がエクストリームなんだなってことだけは理解しました。
で、実際に取ってきた品々をエクストレイルと共に展示するので、ぜひマルコさんに取材をお願いしたいというわけなんです。
。最初は何でうちにこの仕事の依頼がきたのかわからなかったのですが、
今のお話を聞いて完璧に理解しました。
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とまぁ、そんなわけで、ここ日産本社ギャラリーにやってきたというわけです。
……そういえば、今思い出したのですが、日産はかつてニコニコ超会議2015というイベントでも、
BBQ専用スマートカーをPRするために、リア充(風のモデルさん)がBBQしている様子を展示する(本当にひたすらBBQしているだけ)という、狂気に満ちた企画を実施したメーカーですので、稟議書を通す基準がいろいろとおかしいのかもしれません。
そんなことはさておき、さっそく中に入ってみましょう。
……あっ。
ありました。
車が整然と並べられたスタイリッシュな空間の中に、ひときわ異質なオーラを放つ一角が。
遠くからでも「なんかあそこだけ雰囲気違うぞ」ってわかるのすごいな……。
通常の車の展示とはかけ離れた物体ばかりが置いてある……。
マルコさん、ようこそいらっしゃいました! ゆっくり見ていってください!
ありがとうございます。さっそくですが……。
がありますよね。
あれは
自宅でロッククライミングができる天然の岩、いわばプライベートロックです。ただ、
受注生産扱いとなりますので、あそこにあるのはレプリカですが。
でかすぎ。
……注文したらマジでこのサイズの岩を取ってきてくれるんですか?
マジで取ってきます。
……ちなみにいくらですか?
あっ、ちょっと待ってください! ……実は
価格はぜんぶ送料なんです。過酷な環境でも走れるエクストレイルなら自然の巨大岩がある場所までは行くことができるのですが、あのサイズの岩ですと載せて持って帰ることができなくて……。
タフさには限界のないエクストレイルですが、積載量には限界がありました。
でしょうね!
他にもお手頃なものがあるので、ぜひそちらを見ていってください。
なんですか、これ……?
「家にいながら滝行ができたらいいのに……」そんな声にお応えして登場した
滝行用の天然水です! 日本中の秘境を駆け巡ってたどり着いた天然の滝から取ってきました!
……。
40万円……。
岩の後だからか安く感じる。
他にはさらにお求めやすいですよ!
たとえば、
北海道「チトカニウシ山」、スノースポーツのメッカ「蔵王」、上越「光ヶ原高原」という3つの雪山の雪をくらべて楽しめる「日本三大雪山 利き雪セット」(25万円)。
北アルプスの大自然が作り出した天然の芸術作品「激流産 アルプスの流木木材」(12万円)。
落石の危険性がある石を取り除き、ついでにバーベルとダンベルに生まれ変わらせた「クライマー専用 落石バーベル&ダンベルセット」(15万円)。
いかがですか? どんなところでも走れるエクストレイルの性能あっての品々ですよ!
エクストレイルのすごさはよくわかったのですが、それよりも
広告宣伝費の使い方がアクロバティックすぎて株主総会とかで怒られないのかなって心配になりました。
思いついたらやってしまえというのが日産の社風ですからね!
……
2000万円の岩とか絶対売れないと思うけど、一応通販サイトにリンク張っときますね。
ところで、展示物のインパクトですっかりスルーしてましたけど、主役はこの車ですよね。エクストレイル。
車のことはわからないので、ふわっとした感想になるのですが……かっこいいですね。
本当にふわっとした感想ですね。
実際に滝行の水とか雪とか取りにいったのって、この車なんですか?
はい! この1台しかないので、本当にこいつで行ったんですよ!
そのわりに車体がきれいですよね。
。
……そこは汚れたまま展示すべきでしたね……。
あー、でもなんか、洗車しても取り切れていない汚れがありますね。本当にこいつで行ったんだな……そこは純粋にすごいなぁ。
普段は町を走っていただき、いざというときは過酷なオフロードでもバリバリ走れるエクストレイルの魅力が伝わったら嬉しいのですが。
車にはまったく興味なかったんですが、エクストレイルのことは少し好きになりましたよ!
ありがとうございます! あとは、岩が売れたらいいな、と思います!
それは無理だと思います。
……ということで、「XTREME COLLECTION」を見に横浜の日産本社ギャラリーまで行ってきた話でした。
この他にもエクストレイルで取ってきてほしい! というものがあれば、Twitterにて「#XTREME」「#あったらほしい」のハッシュタグをつけてリクエストできるそうです。
すでに「水深1万メートルでくんだ水」「海洋の孤島にある極上のイワツバメの巣スープ簡単調理セット」などの無茶ぶりが投稿されているようなので、どんどん無理難題をリクエストしてみてください。
……かぐや姫に求婚した5人の貴公子も、エクストレイルがあればよかったのにな、と思いました。