マクドナルドが3月15日に「20分でできる! クルー体験会」というバイト採用キャンペーンを実施することを発表。アルバイト人材確保に苦戦する企業が多いなか、新しい施策として話題に。しかしネットでは賛否の声が上がっている。
マクドナルドは2月1日から「クルーになろう。キャンペーン 2017」を行っており、5月までに全国で2万5000人を雇用する計画だという。今回の「クルー体験会」は、そのハイライトといえるイベント。参加者は、約20分でマクドナルドの仕事の一部を現場体験。体験会を終えた後に興味があれば、クルーに応募するという流れになっている。高校生以上なら誰でも参加でき、当日でも受付可能だという。事前エントリーすると、「マックフライポテト(S)」が無料でプレゼントされる。
今回の体験会では、「ハンバーガー製造体験」「接客模擬体験」「ドリンク製造体験」「バックヤードツアー」「クルールームでのお仕事の説明」など、多様なプランを用意(店舗によって実施プランが異なる)。バイト未経験者や、飲食・接客業に不慣れな者にとっては、気軽に職場体験ができる貴重な場となっている。
人材確保に向け、積極的な策を打ったマクドナルドだが、ツイッターを覗いてみると、
「体験してみるのも有りかも知れないと思っている(・ω・`)」
と興味を持つユーザーや、現在マクドナルドでアルバイトしていると思しきユーザーが友達に呼びかける様子がみられる一方、
「現場の人だけがただただ苦労するやつ」
など、現在の店員が苦労するのでは? と心配の声があがっている。
朝日新聞の取材に対し、日本マクドナルドの下平篤雄副社長が「時給は低めかもしれないが、仕事の楽しさなど時給以外の要素も知ってほしい」と述べたが、このコメントに対しては、
「言ってることがブラックそのもの」
と、厳しい声が寄せられている。アルバイト時給の高騰が続くなか、時給を上げずにアルバイトを確保するのは至難の業。果たして、キャンペーンの成功なるか。
(金子則男)
※当記事は2017年03月10日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。