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本好きにとって憧れの仕事といえば、古本屋でしょう。本に囲まれつつ、さらに本好きな客たちとふれあいながら、ゆったりと過ごしてゆく。決して儲かる仕事ではないだろうけれども、自分が暮らせる分には問題ない。そうした古本屋の世界に憧れを抱いている人は森岡督行「荒野の古本屋」(晶文社)をおすすめします。

開業資金が必要?

著者は、写真集や美術書を専門的に扱う小さな古書店を経営しています。さらにギャラリーを併設し定期的に展覧会も行っています。こうしたこだわりのある古本屋を作るまでには紆余曲折がありました。まずは業界のイロハをしるために著者は、別の古本屋に入り修行を行っています。好きなことをする、そしてそれを続けていくためにもまずは踏むべき手順があるのです。

開業資金が足りない?

さらに、開業に至るまでにもさまざまな困難が立ちはだかります。特に物件を契約してからは、前家賃や契約金の支払いなどが続き、銀行残高が10万円以下となってしまった時もあるそうです。こうしたことをやるにはまずは潤沢な開業資金が必要だと如実にわかるエピソードでしょう。