進学や就職で4月からの新居を探している人もいるだろう。不動産屋から様々な部屋を紹介され、そこでの暮らしをイメージして心躍らせていると思う。その中でロフト付きの物件を紹介されることはないだろうか。
2ちゃんねるには3月6日、「ロフト付き物件契約しちゃった新入学生」というスレッドが立ち、スレ主は、
「馬鹿だろ」
と見下した感じだ。
「風邪引いた時にハシゴ降りるの地獄」ロフトとは屋根裏部屋のこと。一般的に、一人暮らしをするときの間取りは1Rや1Kが多いが、スペースには限りがある。普段過ごす空間と寝る空間が同じことに抵抗を感じる人もいるだろう。
だがロフト付き物件であれば、普段はリビングで過ごし、寝るときはロフトなど、居室と寝室を分けることができるほか、ロフトを収納や趣味の空間に充てることができるという利点がある。いわば、「自分の隠れ家」として利用できるわけだ。スレッドではロフト付き物件がいいと思う人が書き込んでいる。
「ロフトで寝るの憧れる」「秘密基地っぽいとこに皆憧れる」
「ロフト付き物件でロフト部分を鉄道部屋にするのが夢なんだ」
だがいいことばかりではない。実際にロフト付物件に住んだ経験がある人は収納スペースの魅力は認めつつも、冷暖房が効きにくくなることをデメリットとして挙げている。
「天井高いから冷暖房効きにくいのは認める」
「冷暖房効きにくいのはイマイチ」
「常時エアコン× 扇風機で室内の撹拌やる覚悟があれば夏も寝れなくは無い」
暑い空気は部屋の上に逃げることから、居室よりも温度が高くなる。冷房の効きが悪ければ、暑くて眠れないこともある。また、ハシゴの昇降が不便すぎる、という意見も挙がっている。
「風邪引いた時にハシゴ降りるの地獄」
「酔って帰ってきたとき死ぬ 二日酔いのときトイレにかけこむの大変」
こうした不便さから、「(ロフトから)初日でベッド下ろした」という人もいた。
寝るためにはしごを昇ることに恐怖を感じ、使わなかったという女性も都内の不動産会社に勤務し、「不動産の伝道師」として活動する安孫子友紀氏は、キャリコネニュースの取材に対して「女性の入居者には向かないと思います」と話す。男性に比べ腕力がなく、荷物を持ちながらのはしごの昇り降りは困難なことが理由だ。
実際、新築のロフト付き物件に入居した女性は、就寝のためにはしごを昇ることに恐怖を感じて一度も使わなかったという。これではせっかくのスペースがもったいない。
また小さな子供がいる方も注意が必要だという。子供がロフトに上がっている際に親が誤って閉じ込めるなどの可能性があるためだという。
逆にロフト付き物件の入居に向いている人を聞くと、就寝する場所と食事をとる場所をキッチリと分けたい人や、ロフトが広い場合はその空間を趣味部屋として利用したいと思う人にはおすすめだと話す。最近でははしごではなく、階段式も増えており、使いやすくなっている物件もあるという。
ロフト付き物件の契約をする前には、メリット、デメリットを把握して自分が向いているかをしっかりと検討することが大切だ。