綾瀬はるかと坂口健太郎が、2018年公開予定の新作映画『今夜、ロマンス劇場で』で初共演することが明らかになった。「ジョジョの奇妙な冒険」「鋼の錬金術師」などマンガ作品の実写化で話題を呼ぶワーナー・ブラザースがオリジナル脚本で挑むロマンティックラブストーリーとなり、綾瀬はモノクロ映画の世界から現実世界に飛び出してくるお姫様役で出演。ドレスから普段着まで、25パターンもの衣装に袖を通す。
ある日、映画監督を夢見る青年・健司の前に一人の女性が現れる。その正体は、彼が長年憧れ続けた白黒映画の中のお姫様だった。モノクロ姿の彼女に色のある現実世界を体験させていくうち、青年とお姫様は次第に惹かれ合っていくが……という物語。
『海街diary』『高台家の人々』など同じ作品に出演しながらも、共演シーンはなかった綾瀬と坂口。綾瀬は「坂口さんは演じられている健司と同じように穏やかで芯のある方で、力を合わせて、お客様の心を揺さぶるような作品になるよう頑張ります」と語り、一方の坂口も「綾瀬さんは撮影に入った当初は、現場を楽しくゆったりと泳いでいるような印象を受けましたが、お芝居をしていく中で柔らかい雰囲気の中にすごくしっかりとした芯があって、それが役をより魅力的にしているのだと感じました」と共演を喜ぶ。
メガホンを取るのは『テルマエ・ロマエ』『のだめカンタービレ』シリーズのヒットメーカー 武内英樹監督。ファンタジー要素を含んだ物語に「いかにリアリティーを持たせるか、子供っぽくならないよう、大人の演出を心がけています」といい、「綾瀬さんには、上品で大人っぽい女性を演じて欲しいと思っています。今までの作品の中で、一番美しい綾瀬はるかを撮りたい、気高くて大人な魅力を出したい、と思って撮影に臨んでいます」と意気込んでいる。
撮影は4月下旬にクランクインし、6月上旬のクランクアップを予定。小説やマンガ原作の実写映画が乱立する中、完全なオリジナル作品として公開を目指す本作について、企画の稲葉直人は、「もっと映画のためだけに作られた、映像表現ならではの楽しみが詰め込まれた物語があっていいじゃないかと思い、この物語を考えました」と語り、正式オファー前から2人を想定して脚本を作ってきたという綾瀬と坂口について「まさに理想の組合せが実現した」と期待をかけている。(編集部・入倉功一)