ソニーは、スタートアッププロジェクト“Fashion Entertainments”の第二弾モデルとして、文字盤とベルトが1枚の電子ペーパーでできた腕時計「FES Watch U」を6月12日より発売する。
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FES Watch U・Premium Black(FES-WA1/B) ¥60,000(税抜)
・Silver(FES-WA1/S) ¥46,000(税抜)
・White(FES-WA1/W) ¥46,000(税抜)
“Fashion Entertainments”は、新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」としてスタートしたプロジェクト。「ファッションのデジタル化」によって「ファッションをもっと自由にもっと楽しく」することをコンセプトとして、2015年11月には第一弾製品「FES Watch」を発売した(関連ニュース)。FES Watch Uはその第二弾モデルで、今後はFES Watchと併売されていく。
なお、FES Watch Uは、クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたソニーのサイト「First Flight」にて、先行してクラウドファンディングを実施。こちらで販売した分については先行して出荷が開始されている。
FES Watch Uは、従来のFES Watchからデザインを刷新。上記のように3モデルを用意する。文字盤とベルトが1枚の電子ペーパーからできており、様々なデザイン(柄)を表示・変更できるのは同様だ。ちなみにソニーはFES Watch U/FES Watchを“ディスプレイウォッチ”と呼称している。
加えて本機の大きな特徴となるのは、プリセットの柄だけでなく、専用のスマートフォンアプリ「FES Closet」とBluetooth接続することでデザインの追加ができる点だ。デザインは国内外のクリエーターが手がけたものをダウンロードでき、さらには自分が撮影した写真をFES Closetで加工してオリジナルデザインとして表示させることもできる。
またFES Watch Uに合わせて、「TOKYO MONOCHROME」コレクションとして、10名のクリエーターがTOKYO MONOCHROMEをコンセプトに制作したデザインが順次提供される。6月時点でアートディレクターの井上嗣也、デザイナーの森永邦彦、書道家の万美の3名のデザインが提供。さらに7月にはイラストレーターの長場雄、8月にはイラストレーターのエドツワキ、9月にはデザイナーの堀川達郎、10月にはデザイナーのDJ DARMAの4名のデザインが順次提供されていく。11月、12月に提供される残り3名については、追ってアナウンスされる。
なお、「TOKYO MONOCHROME」については、以下のようなコンセプトムービーも公開されている。
デザインについては、発売時点でテキスタイル5種、TOKYO MONOCHROMEによるデザイン3種を含む、合計24種類が用意される。クラウドファンディングで購入したユーザー用には、限定デザイン8種も提供される。
デザインは、時間によって変化するものもある。また、FES Watch Uに一度にプリセットできるデザインは12個で、プリセットはFES Closetから変更することができる。
デザインはPremium Black、Silver、Whiteの3種類。Premium Blackはその名の通りのプレミアム仕様で、風防に反射防止加工を施したサファイアガラスを採用。ブラック部分の表面には、チタン化合物をコーティングしたイオンプレーティング処理を施して、ファッション性と耐傷性能の高さを両立させたという。残りの2機種は、風防にミネラルガラスを用いている。ベルトの材質は、いずれも表面がシリコン、裏面がポリウレタンエラストマーとなる。
時計本体はIPX5/IPX7の防水機能も備えている。バッテリーはリチウムイオン電池で、充電時間は約2.5時間、連続動作時間は約2週間充電用のクレードルが付属する。BluetoothはVer4.1 Low Energyで、独自のプロファイルで通信する。時計本体の文字盤径は43mm、質量は75g。FES Closetの対応OSは、iOS9以上、Android5.0以上となる。