サカキ「ここがアローラで一番美味い店なんだな」ザオボー「左様でございます」:ぽけりん＠ポケモンウルトラサンムーンまとめ

マオ「なんか変なのがたくさん来たよ…」

サカキ「見てわからないのか？」

ゲーチス「中々洒落た店ですね、可愛いお嬢さんもいるようで…」

マオ「はぁ…」 フラダリ「私はお腹が空いたので早速だが注文させてもらう、君このマオスペシャルというのを一つ」

ザオボー「このお店で一番人気のマオスペシャルですか、とても美味しいですよそれは」

フラダリ「このスペシャルの前のマオとはなんなのだ？」

ザオボー「こちらの娘のお名前らしいですよ、ふふっ」

サカキ「自分の名前を料理にか…ふっ」

マオ「…マオスペシャル一つですね…」 ゲーチス「それでは私もそのマオスペシャルでお願いしますねマオちゃん」

マオ「はい…」

来ちゃった pic.twitter.com/KfPY8Y1Mem

— サイエンスの幽霊 (＠drkcyn1) 2017年11月3日

サカキ「お前ら2人はどうするのだ？」

マツブサ「ふむ、それでは私はこのアーカラカレーというものを」

アオギリ「私はこのアローラシチューを頼もう」

マツブサ「ふっ、シチューかあんな汚く濁った白濁液なんかが好きなのか」

アオギリ「カレーこそうんこみたいな見た目で、よく食べる気になるもんだな」

マツブサ「あ？」

アオギリ「お？」

アカギ「カレーもシチューも、所詮不完全な世界で生まれた不完全な食べ物、そんなことでよく喧嘩になれるな」

マツギリ「「あぁっ！？」」

マオ「カレーもシチューも美味しいですよ…美味しいですよ…」 サカキ「アカギ、お前は何を注文する？」

アカギ「私は何もいらん、今朝ゴツ盛り塩焼きそばを食べたのでな」

ザオボー「あっそれ私も好きです」

サカキ「そうか…それではザオボーお前は？」

ザオボー「私はハンバーグでも頼みます」

サカキ「そうかそうか、それでは私はこの柔らかジューシーステーキを注文する」

マオ「柔らかジューシーステーキですね…以上でよろしいでしょうか…？」 サカキ「あぁ」

ゲーチス「期待してますよマオちゃん」

マオ「はい…」 マオ「もうなんなのあの人達…」 元スカル団♀「マオねぇさん、なんか今日は怖いおじ様がたくさん来てるっすね…」

マオ「ははは時々ああいう客も来るのよ本当時々…」 元スカル団♀「ねぇさんも大変っすね、ここは私がガツンと追い出してやりましょうか！？」

マオ「あぁーダメダメそんなことしちゃ、あれでも一応お客様だから…ね？」 元スカル団♀「わかりました！でももしマオねぇさんに何かあったら私即激おこぷんぷんまるですよ！」

マオ「あはは…ありがとう…」 マオパパ「それじゃあ2人とも早速調理に取りかかるぞ！今日はマオの兄ちゃんがいなくて忙しいから元スカル団ちゃんも頼むよ！」 元スカル団♀「うす！お任せ下さいっす！」

マオ「本当に忙しくなりそう…」

フラダリ「それで私がそいつらのパソコンの画面を覗いたら何が映ってたと思う？私の顔でクソコラを作ってたのだそいつらは」

マツブサ「酷い話だ…」

ゲーチス「それはかわいそうですね、勝手に自分の顔で遊ばれるなんて」

フラダリ「あぁ…しかもネット中に既に似たようなクソコラが…」

サカキ「うわぁ…」

アママイコ「アマーイ！」

アオギリ「ん？なんだこのポケモンは」

アカギ「どうやら飲み物を持って来たらしい」

ザオボー「このポケモンはアママイコというアローラ地方に生息するポケモンです、この店の看板ポケモンでもあります」

ゲーチス「おりこうですね、頭を撫でてあげましょうアママイコちゃん」

アママイコ「アマーイ♪」

サカキ「ん…甘い香りがするなこのアママイコというポケモン」

ザオボー「はい、アママイコはとても甘い香りがしてその体液をジュースにして飲んでも甘くて美味しいとか、ちなみに進化前はアマカジ進化後はアマージョというポケモンになります」

サカキ「いい匂いだ、もっと近くで嗅がせてもらおう」

アママイコ「アマーイ？」

フラダリ「んん…確かにいい匂いだ…」

マツブサ「見た目も可愛いな」

アオギリ「まるで女の子みたいだな」

ザオボー「アマカジアママイコアマージョはメスしか生息していないので女の子でしょう」

ゲーチス「アママイコちゃんは可愛いですね、さらにヨシヨシしてあげましょう」

アカギ「たまにはこういうのも悪くないか…」

サカキ「お前らまで近寄るな、アママイコの匂いを楽しんでるのは今この私だ」

ゲーチス「いいじゃないですか、独り占めはよくありませんよねぇアママイコちゃん」

フラダリ「お前ばかり撫でてずるいぞ」

アママイコ「アマ…アマママ…」

ゲーチス「ほら見てくださいアママイコちゃん怯えてますよ」

フラダリ「…」

アオギリ「抱っこしてみてもいいかな」

元スカル団♀「おっさんが集まって何してるんだあれ…」

マオ「私のアママイコが…私のアママイコが…」

ゲーチス「マオちゃんにアママイコちゃんを没収されちゃいましたね」

サカキ「お前らが遊ぶからだ」

フラダリ「一番遊んでたのはお前だろ…」

マツブサ「なら次はマオで楽しむのは？」

ゲーチス「いいですね、マオちゃんの頭もナデナデしたいですし」

アカギ「…悪くない」

ザオボー「さすがに人間の女の子に手を出すのは犯罪になるかと」

アオギリ「そうかな…」

ゲーチス「おや噂をすれば料理が来ましたよ」

マオ「お待たせしました…えっとマオスペシャル二つとアーカラカレー一つアローラシチュー一つハンバーグお一つ柔らかジューシーステーキ一つ持って参りました」 アオギリ「おぉっ」

マツブサ「これはなかなか…」

ゲーチス「これがマオちゃんスペシャルですか、美味しそうですねマオちゃん！」

フラダリ「スペシャルと言うだけはあるな…ふふふ…」

ザオボー「あぁ～このハンバーグの匂いがたまらんのですよこの匂いが！」

サカキ「これが柔らかジューシーステーキ…味は…」

マオ「ど、どうでしょうか…？」 サカキ「…んっ！？」

マオ「えっ…！？」 サカキ「凄く美味いなこれ」

サカキ「美味だ」

マオ「…良かった」 ゲーチス「ふはは！これがマオちゃんスペシャル！いいですねいいですねぇ！おかわりをお願いします！」

マオ「は、はい！」 フラダリ「食べるのが早すぎるぞ、もっとゆっくりよく味わえ…んむ」

元スカル団♀「ふぅこの調子なら安心っすね…」

マオパパ「案外いい客かも」 マツブサ「やっぱりカレーは辛口だな、シチューなんかじゃ甘ったるくて食べられたもんじゃない」

アオギリ「カレーだって辛いうんことか食えたもんじゃないけどな」

マツブサ「あぁ？何○液食ってんだよお前」

アオギリ「お前こそさっきからうんこ食ってるじゃないか、違うか？あ？」

マツブサ「やるか？ここで」

ゲーチス「ちょっとやめなさいお二人さん…」

アカギ「ふんっ…不完全な人間に和解など不可能」

アオギリ「貴様もさっきから不完全不完全喧しいな」

アカギ「…あぁ？」

マツブサ「自分だけは違うみたいなそれ恥ずかしいからやめた方がいいぞ」

アカギ「…死にたいらしいな」

サカキ「お前達…」

ザオボー「あれ、何このやばそうな空気…」

マオ「け、喧嘩は困ります！」 アカギ「うるさい！！！」

マツブサ「小娘は黙っていなさい！！！！」

アオギリ「これは俺たちの問題なんだよ！！！！！！」

元スカル団♀「なっ！お前らいい加減に…」

？？？「おめぇらさっきからうるせぇんだよ、他の客の迷惑になってんだろうが」

アオギリ「あぁ？？」

アカギ「誰だ貴様は」

ザオボー「げげっ！お前は！

元スカル団♀「あ、あなたは！」

グズマ「誰だって？元スカル団のリーダー、グズマ様に決まってんだろうが、まぁスカル団なんか今は無くなっちまったけどな」

元スカル団♀「グズマさん！！！！」

サカキ「スカル団…？」

ザオボー「かつてアローラ地方のあちこちで暴れてたチンピラ集団ですよ！今は解散してもうスカル団なんて無いですけど…」

マツブサ「ほう？それでチンピラのリーダーが何の用だね？」

グズマ「だから言ってんだろ、他の客や店の人たちの迷惑になってるって」

グズマ「それにだ…カレーやシチュー！どっちだっていいだろうがよんなもん！」

マツブサ「なっ…」

アオギリ「突然何を…」

グズマ「うるせぇ！赤いのにはシチューを！青いのにはカレーを食わせてやるよオラァ！」

マツブサ「んぐぅっ！？」

アオギリ「もぐぅっ！？」

グズマ「そしてそこのトゲトゲ頭！お前は両方だぁ！！！！」

アカギ「なっトゲトゲ頭ってそれは貴様も…うぐぅっ！？」

グズマ「よく噛んで味わいやがれ！！！！！！」

マツブサ「ゴクッ…」

アオギリ「モグリッ…」

アカギ「ングッ…」

マツブサ「美味しい…」

アオギリ「辛いけど…くせになりそうな味だ…」

アカギ「不完全とは言ったが…ふっなるほど…これはいいものだ…」

グズマ「そうだろうそうだろう、美味しいだろう」

マツブサ「先ほどは精液とか言ったが、すまないまさかシチューがこんなに美味いとは」

アオギリ「私の方こそうんことか言って悪かったな」

グズマ「あと食事中だからうんことか汚い言葉はやめような」

アカギ「2人とも、私もさっきは済まなかった…」

マツブサ「わかればいいのだ、それで」

アオギリ「そうだな」

サカキ「一時はどうなるかと思ったが、グズマと言ったかな？どうもありがとうな」

グズマ「いいってことよ」

フラダリ「ふふっまったくヤンチャなのが身内にいると困ったものだな」

ゲーチス「まったくですね、それとマオちゃんこの度はお騒がせして申し訳ありませんでしたね…」

サカキ「あぁ…この店の人達にもたくさん迷惑をかけてしまった…どうかお詫びを」

マオ「あっ！いいですいいです構いませんよそんな！みんなが仲良く美味しく食べてさえいれば私は幸せですから！」 ゲーチス「マオちゃんはいい子ですね、ナデナデしてあげましょう」

マオ「あっ本当いいですそういうの…」 ゲーチス「振られちゃいましたね…」

グズマ「それじゃあ俺は帰らせてもらうぜ、えっと会計は…」

元スカル団♀「待ってくださいグズマさん！」

グズマ「ん？お前は…」

元スカル団♀「グズマさん…私」

グズマ「…聞いたぜ、最近この店で元気にやってるらしいな」

元スカル団♀「…」

グズマ「心を改めて真面目に働いて、立派になって良かったな！俺はお前に…お前達に何もしてあげられなかったが…」

元スカル団♀「そんなことないっす！」

グズマ「…」

元スカル団♀「私！確かに色んなことがあったけどそれでもグズマさんと一緒にいられてとても楽しかったっす！こうしてマオねぇさんに会えて立派になれたのもある意味グズマさんのおかげっす！」

元スカル団♀「だから…だからとても感謝してるっす！きっと他のみんなもそう思ってるっす！」

グズマ「…へっ…嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」

元スカル団♀「グズマさん…」

グズマ「そこのキャプテンの嬢ちゃん、うちのが随分お世話になったな…感謝するぜ」

マオ「いえいえ私は何も…彼女自身が自力で頑張ったんですよ」 グズマ「そうか…」

サカキ「グズマ、もし良かったら一緒に食事なんかどうだ」

グズマ「えっ？突然？」

サカキ「なに、君にも迷惑をかけたからなそのお詫びだ、料金も奢る」

元スカル団♀「そうっすよ！もう少し食べて行ってくださいよ！」

グズマ「い、いいのか…？」

ゲーチス「心配しなくても大丈夫です！さぁ一緒に仲良く話しでもしながら食べようじゃありませんか！！」

フラダリ「ちょうど一つだけ席も空いているしな…私は構いませんよ」

アカギ「さっきのお詫びだ」

マツブサ「シチューだ食べろ」

アオギリ「カレーもだ、遠慮なく食べろ」

グズマ「そ、そうかぁ？それじゃあお言葉に甘えるとするか！」

ザオボー「なんですかこの展開は…」

ゲーチス「あっ！マオちゃんマオスペシャルもう一回お代わりお願いしますよ！」

マオ「はいはーい！マオスペシャルおかわり！」 サカキ「ふっ…次来る時は息子も連れて来るか…」

グズマ「ん？息子がいるのかあんた、ちょっと聞かせてくれよ息子さんのこと」

サカキ「聞きたいか？よしいいだろう私の息子はな…」