アスカ「はぁ?」
シンジ「おはようございます、アスカ君」
アスカ「バカシンジ、あんた暑さで頭おかしくなっちゃったわけぇ?」
シンジ「女性がそんな言葉遣いをするものじゃありませんよ」
アスカ「な、なによ..................(私をからかってるわけ?ふんっ、良い度胸してるじゃない)」
シンジ「さて、朝食を作りましょうかねぇ」
アスカ「」
アスカ「バカシンジもたまにはいい事するのね」
シンジ「良いことというほどの事ではありませんよ」
アスカ「さっきからその喋り方何なのよ!殴るわよ!?」
シンジ「はて、何をそんなに怒っているのか不思議ですねぇ。それに、暴力での解決は良くありませんよ」
アスカ「................私、何かあんたを怒らせるようなことした?」
シンジ「いいえ、別にいつも通りのアスカ君でしたが」
アスカ「調子狂うわね...........まあいいわ、早く朝食作りなさいよね!」
アスカ「私は作れなくたっていいの!あんたが全部やればいいのよ!」
シンジ「そんなことではいいお嫁さんになれませんよ」
アスカ「う、うるさい!(私は.......あんたと............って何考えてるの私は、こんな奴なんかとっ........)」
シンジ「アスカ君、箸と飲み物の用意だけしていただけませんかねぇ」
アスカ「わかったわよ」
シンジ「ありがとう」
シンジ「おや、聞いてなかったんですか?葛城さんなら昨日から一週間ほどネルフの仕事があるとおっしゃって出ていきましたよ。」
アスカ「そうだったの!?そんなこと聞いてなかったわよ!!!」
シンジ「アスカ君は昨晩早く寝てしまいましたからねぇ」
アスカ「学校が終わって疲れてたのよ!悪い?」
シンジ「誰も悪いなんて言ってませんがねぇ」
アスカ「ふんっ、何よ!(てことは一週間二人きりなわけ?)」ニヤァ
アスカ「に、にやけてなんかないわよ!ちょっと口の運動してただけ!何か文句あるわけ?」
シンジ「文句など言うつもりはありませんがねぇ。そんなことより、朝ご飯が出来ましたよ」
アスカ「早く寄越しなさいよね」
シンジ「夏休みはそうせかせかするものではありませんよ」
アスカ「はぁ?お腹減ってんのっ!全く誰のせいだと思ってんのよ」
シンジ「すぐ人のせいにするのは君の良くないところですよ」
アスカ「な、なんなのよこいつ...........」
アスカ「い、いただきます......」
シンジ「ハッ!」
アスカ「何よ急に!びっくりするじゃない!!」
シンジ「僕としたことが、大事なものを忘れていました」
アスカ「何よ」
シンジ「紅茶ですよ、紅茶。君も飲みますか?」
アスカ「あんたが入れてくれるんなら飲むわよ」
シンジ「もちろん、僕が入れますよ」
アスカ「へぇ、初めて知ったわ。コーヒーとかじゃダメなわけ?」
シンジ「コーヒーはカフェインが多いですからねぇ、寝起きに飲むのは血糖値をあげてしまうんですよ」
アスカ「詳しいわね........(これ、私がおかしくなってるわけ?バカシンジに何があったのよ.....)」
シンジ「どうぞ」コッ
アスカ「ありがとう.......」
シンジ「やはり紅茶はいいですねぇ」
アスカ「そ、そうね(昨日までは牛乳しか飲んでなかったじゃない)」
アスカ「こちそうさま~、んじゃ、後はよろしくっ!」
シンジ「皿洗いくらいしたらどうですかねぇ」
アスカ「あんたがいつもやってるんだからおとなしくやりなさいよっ!」
シンジ「君は本当に世話がかかりますねぇ」
アスカ「あぁ~~!!もう分かったわよ、やればいいんでしょやれば!!」
シンジ「助かります」
アスカ「あっそ」
シンジ「では」ガチャ
アスカ「ったくなんで私が洗いものなんてやってるわけぇ」
アスカ「私、あいつに悪いことしちゃったのかなぁ......私の生活態度?言葉遣い?............でも今までこんなこと無かったのに.......」
アスカ「あぁああああああっ!!考えるだけでムカつく!何なのよもうっ」
ガチャ
シンジ「何か叫び声がしましたが、大丈夫ですか?」
アスカ「あんたの耳がおかしいだけよ!」
アスカ「どうでもいいわよっそんなの!それより今日あんたは暇なわけ?」
シンジ「午前中は家事と掃除をしますが、午後は暇ですよ」
アスカ「じゃあお昼から私と買い物に付き合いなさいよ」
シンジ「ふむ、僕が行く必要はあるんですか?」
アスカ「私が誘ってあげてるのに来ないわけ?暇そうなあんたをせっかくこのアスカ様が一緒に遊んであげるっていうのに拒否するつもりなの!?」
シンジ「はい~?僕には誘っているようには聞こえませんよ?それに自分で美少女というのはいささか自意識過剰だとおもいますがねぇ」
シンジ「では、私からも一つ頼みがあるのですが」
アスカ「何よ?」
シンジ「午前中の家事を君にも手伝って欲しいんですよ」
アスカ「そんくらい自分でやんなさいよ」
シンジ「それでは午後に行くのは無しですかねぇ」
アスカ「ちょっと待ちなさいよ!交換条件ってわけぇ?バカシンジのくせに生意気ね!」
シンジ「君はもう少し家事をした方がいいと思いますよ」
シンジ「今日だけではありませんよ、これからもずっとです」
アスカ「はぁ~!?なによそれ!あんまり調子のんじゃないわよ、バカシンジィ!!」
シンジ「いい加減にしなさぁいっ!!」プルプル
アスカ「ひっ!?」ビクッ
シンジ「調子に乗ってるのはどちらの方ですかぁっ!!!」プルプル
アスカ「な、なによ......」
シンジ「答えなさぁいっ!!」
アスカ「わ、悪かったわよ.......(びっくりした......)」
アスカ「そ、それは.......うぅ~.........」ヒック
シンジ「夏休みにそのだらだらが余計酷くなったら今後君はどうやって生きていくつもりなんですかぁっ!!」
アスカ「........ぅう~~~」グスン
シンジ「やるべきことをやれば君も素敵な女性になれると思うんですがねぇ」
アスカ「...........ぅ........バカシンジィ.....................」
シンジ「きちんと家事を分担しましょう」
アスカ「ハィ..............」
アスカ「ハィ........洗濯機の使い方、教えなさいよ.......」
シンジ「もちろんですよ」
説明中
アスカ「意外に簡単じゃない、これなら余裕ね!」
シンジ「ボタン押すだけで全部やってくれますからねぇ」
アスカ「この時代に生きてて良かったわ~」
シンジ「では洗濯機を回している間に風呂掃除でもやりましょう」
アスカ「そうね」
アスカ「わ、分かったわよ」
シンジ「特にこの季節は湿気が凄いですからねぇ、放っておくとカビがどんどん増えるんですよ」
アスカ「オェ~、最悪」
シンジ「ですから隅々まで丁寧にやってくださいよ」
アスカ「はいはい」
シンジ「はいは一回で十分ですよ」
アスカ「そんなことはいいから早く説明しなさいよ」
シンジ「おっと、これは失礼、ではまず~.........」
アスカ「まかせなさいっ」
シンジ「これは頼もしいですねぇ」
アスカ「煽るんじゃないわよ!うるさいわねぇ」ゴシゴシ
キュッ、キュッ
ゴシゴシ
.............
......
...
アスカ「ふぅ、終わったわ~」
アスカ「このアスカ様に掛かれば余裕よ!」
シンジ「ですが、まだここに少しカビが残っていますねぇ」
アスカ「はぁ?そんくらいいいじゃないっ!!」
シンジ「細かい事が気になる僕の悪い癖」
アスカ「キモ、そんなんだから友達が少ないのよ」ゴシゴシ
シンジ「そうやって言いつつもきちんとやるところは君の偉いところですよ」
アスカ「随分と上から目線じゃない.........(ほ、褒められてる/////)」
アスカ「それにしても案外風呂掃除って疲れるわねぇ」
シンジ「えぇ、ですがお風呂は毎日使いますからねぇ。綺麗にしておかなければ使う方の心も腐っていってしまうんですよ」
アスカ「そうね.............これまであんたに任せっきりだったこと、謝るわ.........(私、最低だったんだ....)」
シンジ「掃除の大切さを分かっていただければそれでいいんですよ」
アスカ「うん.......」
シンジ「そろそろ洗濯物でもとりに行きましょうかねぇ」
アスカ「わかったわ」
アスカ「あんたの前で下着とるの恥ずかしいわね..........」
シンジ「そうでしょうか」
アスカ「私ので変なことしてなかったでしょうねえ?」
シンジ「洗濯してしまえばただの布ですからねぇ、想像なさってるようなことはしませんよ」
アスカ「(してしまえば?する前は価値があるような言い方じゃない....).............変態..........」
シンジ「恐縮です」
アスカ「褒めてないわよっ!あんたドMなわけ?」
シンジ「そうかもしれませんねぇ」
シンジ「えぇ、下着と靴下はこれに吊るしてください。シャツ類はハンガーにお願いします」
アスカ「わかったわ」
吊るし中
アスカ「終わったわよ」
シンジ「ご苦労様です。以上で洗濯と風呂掃除は終わりですよ」
アスカ「はぁ~終わったのね!なんだか清々しいわ!」
シンジ「良かったですねぇ、紅茶でも入れましょうか?」
シンジ「ではコーラでも入れましょうかねぇ」
アスカ「分かってるじゃない!」
シンジ「..........」ジャー
アスカ「ちょっとどんな入れ方してんのよ!!!!!」
シンジ「おっと失礼、つい紅茶を入れるように入れてしまう僕の悪い癖」
アスカ「あんたってホンモノのバカなのね」
シンジ「恐縮です」
アスカ「うわ.........」
アスカ「くぅううううううう!!!最高ね!!!」
シンジ「良い飲みっぷりですねぇ」
アスカ「あんたは飲まないの?」
シンジ「いただきましょうかねぇ」
アスカ「私が入れてあげるんだから感謝して飲みなさいよ」
シンジ「分かりました」
シンジ「美味しいですねぇ」
アスカ「あったりまえじゃない」
シンジ「そういえば昼食は外食をするのでしょうか?」
アスカ「そうねぇ...........(あんたのご飯が食べたい........なんて言えない.....)」
シンジ「僕が作りましょうか?」
アスカ「うん.........」
シンジ「では、何にしましょうかねぇ......」
シンジ「ハードルが上がりますねぇ」
アスカ「あんたが作ってる間どこに行くか考えてるわ」
シンジ「分かりました」
トントントントン.............
ポチャ
..............
.......
...
シンジ「アスカ君、出来ましたよ」
シンジ「はい。違うものの方がよかったですか?」
アスカ「そ、そんなんじゃないわよ。いただきます...」
モグモグ
シンジ「お気に召すといいのですが」
アスカ「まぁあんたにしてはいいんじゃない!!?(美味しい)」
シンジ「ふふ、恐縮です」
シンジ「どこに行くかは、決まりましたか?」
アスカ「あったりまえじゃない!」
アスカ「私が洗い物しておくから、あんたは早く準備しなさいよ!」
シンジ「ありがとう」
アスカ「ふんっ」
..........
......
...
~ショッピングセンター~
シンジ「大きいショッピングセンターですねぇ」
アスカ「あんた来たことないの?」
シンジ「えぇ」
シンジ「返す言葉もありません」
アスカ「男なら言い返しなさいよ!ったくだらしないんだからぁ」
シンジ「難しいですねぇ」
アスカ「まあいいわ、こっちよ」
シンジ「何を観るんですか?」
アスカ「服よ、ふ・く!それ以外に何があるってのよ」
シンジ「色々考えられると思いますがねぇ」
アスカ「うるさい!」
アスカ「は?まあいいわ、この店見るわよ」
シンジ「わかりました」
アスカ「これいいわね~、こっちのもいいかも」
~30分後~
アスカ「ねえバカシンジ~、これとこれならどっちがいいと思う?」
シンジ「そうですねぇ、僕はこっちがいいと思いますよ」
アスカ「そう、ならこっちにするわ」
アスカ「すいませ~ん。これ下さい」
店員「かしこまりました。〇〇円になります」
アスカ「あんたみたいなのが着てる服とは違うの!!分かる?」
シンジ「そうですねぇ」
アスカ「次、行くわよ」
シンジ「分かりました」
~30分後~
シンジ「長いですねぇ」
アスカ「時間かかるのもんなの!ほんっとにあんたって無神経ね!!だからいつまでもバカなのよ!」
シンジ「これは失礼、つい口に出てしまいました」
アスカ「少しは我慢しなさいよ」
アスカ「ねえ、こっちとこっちどっちがいいと思う?」
シンジ「悩ましいですねぇ。どちらも似合ってますよ」
アスカ「どっちかに決めなさいよ!優柔不断な奴は嫌われるわよ.....(似合ってるって言って.....///」
シンジ「そうですねぇ、強いて言うならこっちですねぇ」
アスカ「ほう。その訳を聞かせてもらおうじゃないの!」
シンジ「君には赤が良く似合うからですよ」
アスカ「そ、そうかしら」
シンジ「えぇ、試着してみたらどうですか?」
試着中
アスカ「カーテン開けたら殺すわよ」
シンジ「そんなことしませんよ」
バッ!!
アスカ「どう!?」
シンジ「とても可愛らしいと思いますよ」
アスカ「ほ、ほんとに?.....(///////)」
シンジ「えぇ、似合ってますし大人っぽく見えますよ」
アスカ「あ.....当たり前じゃない!!そんなこと言ったって何も出てこないわよ!!!」
シンジ「こういう時にどうやって褒めればいいか分からないですねぇ」
シンジ「かもしれませんねぇ」
アスカ「ま、今日は許してあげるわ」
シンジ「そうですか」
カチャン!!
ヌギヌギ
バッ!!
アスカ「すいませ~ん。これ下さ~い♪」
店員「かしこまりました。〇〇円でございます」
シンジ「荷物、持ちましょうか?」
アスカ「ふんっ、バカシンジにしては気が利くじゃない」
シンジ「恐縮です」
アスカ「アイス食べたーい」
シンジ「服はもういいんですか?」
アスカ「もう今日の分はこれでいいわ」
アスカ「それよりアイスよ、ア・イ・ス!」
シンジ「そうですか」
アスカ「どれにしよっかな~」
シンジ「種類が多いですねぇ」
アスカ「私このストロベリーチーズケーキとオレオクッキーのダブルにするわ」
シンジ「おやおや、そんなに食べるんですか」
アスカ「悪い?てか、早く決めなさいよ」
シンジ「辛辣ですねぇ」
アスカ「ほんっとにトロいわねぇ」
シンジ「抹茶と小豆が良さそうですねぇ」
シンジ「はい」
アスカ「すいませ~ん、レギュラーダブルでストロベリーチーズケーキとオレオクッキーのカップお願いします」
店員「かしこまりました。〇〇円になります」
店員「次の方どうぞ」
シンジ「えぇ、抹茶と小豆をお願いします」
店員「サイズはどちらにいたしますか?」
シンジ「では、レギュラーでお願いします」
店員「カップでよろしいですか?」
シンジ「えぇ」
店員「ありがとうございます。〇〇円になります」
シンジ「これは失礼、お味はどうですか?」
アスカ「もう最高よ!!」
シンジ「そうですか、それは良かった。さて、僕も食べましょうかねぇ」パク
シンジ「美味しいですねぇ」
アスカ「あんたの少し貰うわよ」
シンジ「えぇ、お構いなく」
アスカ「意外に美味しいじゃない」
シンジ「いささか取り過ぎな気がしますがねぇ」
アスカ「ふんっうるさいわねぇ」
アスカ「し、仕方ないわねぇ、特別だから感謝しなさい!!」
シンジ「お言葉に甘えて」ヒョイ
アスカ「ちょっと!!取り過ぎじゃないの!!??」ムキー
シンジ「君と同じくらいの量を取っただけですよ」
アスカ「バカシンジに私と同じ量とる資格なんかないの!分かった!?」
シンジ「これはこれは、美味しいですねぇ」
アスカ「人の話聞きなさいよ!!」
シンジ「お店の中であまり怒鳴るのは迷惑ですよ」
シンジ「今度から気を付けてくだされば結構ですよ」
アスカ「はいはい、じゃあ次はあんたが見たいところに行きましょう」
シンジ「はいは一回で十分ですよ」
アスカ「うるさい!見たい場所ないか聞いてあげてるんだから答えなさいよ!」
シンジ「僕は君の買い物に付き合いに来たわけですからねぇ。強いて言えば、紅茶の葉が見たいですねぇ」
アスカ「あんた本気で言ってんの?紅茶って...........まぁいいわ、私が付き合ってやるんだから感謝しなさいよ」
シンジ「どうもありがとう」
アスカ「ここならあんたも満足するんじゃないの」
シンジ「これは素晴らしいですねぇ」
アスカ「さっさと見なさいよ」
シンジ「これは珍しいですねぇ.......................こんなのもあるんですか.................................」
アスカ「(こいつマジでどうしちゃったのかな.................元に戻るかな?.................このままでも.......いやいや喋り方気持ち悪すぎるでしょ..........)」
シンジ「アスカ君、これを見てください!」
アスカ「何よ」
シンジ「これはですねぇ、~~~.....................................」
1時間後
シンジ「~~~というものなんですよ」
シンジ「おっと失礼、僕としたことが、ついつい喋りすぎてしまいました」
アスカ「1時間もたってるじゃない!!このバカァ!!!」
シンジ「では、これを買いましょうかねえ」
アスカ「早くしなさいよ」
シンジ「えぇ」
スタスタ
シンジ「すみませんが、これを二つ下さい」
店員「かしこまりました。〇〇円になります」
アスカ「そろそろ帰るわよ」
シンジ「もう帰るのですか」
アスカ「あんたが1時間も紅茶見てるからじゃない!!!ホントにあんたってバカなのね!!」
シンジ「君も僕の話を聞いてくれてたじゃないですか」
アスカ「ハ、ハァ!?別に好きで聞いてたんじゃないわよ!!あんたの話聞く相手がいなかったら寂しいと思って聞いてやってたの!!!そんくらい分かりなさいよね!!!」
シンジ「そうですか。あと、夕飯はどうしますか?」
アスカ「夕飯?別になんでもいいけど、何か作りなさいよね」
シンジ「分かりました。今日は楽しかったですよ、どうもありがとう」
アスカ「な、何よ急に!!私と買い物出来たんだから感謝くらい当り前よね!!」ドキドキ
シンジ「アスカ君、夕食が出来ましたよ」
アスカ「わかったわ~」
アスカ「ハンバーグじゃない!!バカシンジのくせに分かってるわね!!」
シンジ「君は肉料理には目がありませんからねぇ」
アスカ「いただきます!」
シンジ「どうぞ」
アスカ「...........モグモグ...........(美味しい)」
シンジ「どうですか?」
アスカ「お、おいしい.......」ボソ
アスカ「今日は................その..........色々ありがとう........(言えた.......)」
シンジ「礼には及びませんよ」
アスカ「私が感謝してるんだからもっと喜びなさいよね!!!」
シンジ「相変わらずですねぇ君は」
アスカ「な、なによその言い方、ムカつくんだけど!!」
シンジ「皿洗い、お願いできますか?」
アスカ「分かってるわよ!!」
シンジ「ではお風呂でも沸かしてきましょうかねぇ」
シンジ「僕は10時には寝たいんですよ」
アスカ「夏休みなんだからそんなに早く寝なくたっていいじゃない」
シンジ「夜更かししすぎると、体に毒ですよ」
アスカ「わ、分かってるわよそんくらい」
シンジ「もしも湯がぬるかったら追い炊きでもしてください」
アスカ「言われなくたってやるわよ!!」
シンジ「ふぅ、良い湯加減でしたねぇ」
アスカ「あっそ」
シンジ「何の放送を見てるんですか?」
アスカ「相棒っていうドラマ」
シンジ「面白いですか?」
アスカ「刑事ものの中では一番好きなやつ」
シンジ「恐縮です」
アスカ「ハァ?」
シンジ「いいえ、何も。私はそろそろ寝ましょうかねぇ」
アスカ「本当に早いのね」
アスカ「よく忘れてるわねぇ」
ガサゴソ
シンジ「これを君に渡すのを忘れていたんですよ」
アスカ「何よそれ」
シンジ「ラベンダーティーです。ストレスに効果があるんですよ、君はよくイライラしてますからねぇ。それを飲んでみたらどうかと思ったんですよ」
アスカ「ハァ!?あんたバカにしてんの!?バカシンジのくせに言うようになったじゃない!!!」キー
シンジ「そういう所ですよ.......では、おやすみなさい」
アスカ「逃げるつもりなわけ?あんた明日覚えてなさいよ!!!」
カタッ
アスカ「今日はほんとに何があったのよ....................」チラ
(テレビに映っている)右京「最後に一つ、~~~....................................」
アスカ「...........ん?........................そういえばあいつの口調.............................まさかね...........」
アスカ「さて、相棒も終わったしお風呂でも入ろうかしら」
プルルルル プルルルル
アスカ「何よこんな時に....................はい、もしもし...」
リツコ「あらアスカ?こんな夜遅くに電話しちゃってごめんね」
アスカ「どうしたの急に?」
リツコ「今シンジ君は近くにいるかしら?」
リツコ「そう、なら話がし易いわね」
アスカ「ちょっとどういうことよ」
リツコ「えぇ、今日シンジ君に変わったところはなかった?」
アスカ「え?........ありまくりだったわよ、口調とか嗜好が.....」
リツコ「やっぱりね。実は今日、ネルフに関係のある人の何人かがね、使徒の精神攻撃を受けたみたいなのよ。口調が変わったり、性格が変わったりする人がいてね、その対処に追われてたのよ。シンジ君にもその反応があったからね、心配で電話したってわけ」
アスカ「そういうことは早く言いなさいよね!!今日は色々と疲れちゃったじゃない!!!」
リツコ「ごめんね、アスカ。でもこちらで今夜中にはケリをつけられそうだから明日には彼も元に戻ってると思うわ」
アスカ「体とかに影響とかはないわけ?」
リツコ「えぇ、大丈夫よ。全く何を考えてるのかしらねぇ、使徒って。じゃ、切るわよ。おやすみなさい」
アスカ「おやすみ」ガチャ
アスカ「さて、お風呂でも入ろ」
~風呂後~
アスカ「すっきりした~」
アスカ「あ、そういえばあいつがくれた紅茶でも飲んでみよう」
アスカ「ったく、使徒のせいとはいえムカつくわね~、何が”イライラしてますからねぇ”よ.............誰のせいだっての....................」
アスカ「............良い香り.........」ジャー ←右京の紅茶の入れ方を真似してる
アスカ「........ズズッ.............ま、まずい.....................」
アスカ「ん?」パッケージチラ
アスカ「ラベンダーの花言葉?..................あなたを待っています......................」
アスカ「//////」
アスカ「」zzZ
コンコンッ
シンジ「アスカ~朝だよ~」
アスカ「んぅ~、っさいわね~」
シンジ「朝ご飯も出来てるよ~」
アスカ「今行くわよ、っさいわね~」
ガラ
シンジ「あ、おはようアスカ」
アスカ「......................あんた元に戻ったのね」
アスカ「あんた昨日のこと覚えてる?」
シンジ「そのことなんだけどね、実は不思議なことに昨日のことが全然思い出せないんだよ。困っちゃったなぁ」
アスカ「はぁ。昨日あんたは使徒の精神攻撃で別人みたいになってたのよ、んで今日元に戻ったってわけ。ほんっとに昨日は疲れちゃったわよあんたのせいで」
シンジ「状況が呑み込めないよ..........」
アスカ「話すと長いからもういいわよ、そんなことより朝ご飯よ、朝ご飯!!」
シンジ「う、うん」
シンジ「あはは、夏休みの始まりだから今日だけ特別にと思ってさ」
アスカ「あんた昨日も同じことしてたわよ」
シンジ「えぇ!?どうりで減りが早いと思ったよ」
アスカ「ほんっとにバカねぇ」
シンジ「うぅ............」
アスカ「ま、多い分にはいんだけどね」
シンジ「アスカぁ」
アスカ「何なよなよしてんのよ、気持ち悪」
シンジ「じゃあ洗っちゃうから持ってきて」
アスカ「はいはい」
アスカ「ちょ、ちょっと待ちなさい!!!」
シンジ「な、何だよ急に」
アスカ「私が洗う」
シンジ「え?」
アスカ「私が洗うって言ってんの!!」
シンジ「ア、アスカ、どうしちゃったの?」
アスカ「いいからどけ!!!感謝しなさいよ!あんたはゴミでも外に持っててなさい」
シンジ「う、うん.......ありがとう」
ガチャ
シンジ「今日はアスカ機嫌が悪いのかな........」
シンジ「昨日の僕が原因だよなぁ...........謝らなきゃ........」
ガチャ
シンジ「アスカ、ごめん。昨日のせいで機嫌悪くしちゃって」
アスカ「ふんっ、何謝ってんのよ。まあ今回は使徒のせいだから許してやるわよ」
シンジ「うん、ありがとう。じゃあ洗濯してくるね」
アスカ「ちょっと待った!!!!」
シンジ「今度はどうしたの.......」
シンジ「ちょっとどうしたんだよ急に、何かあったの?」
アスカ「何にもない!!私が決めたんだからいいでしょ!!あんたに拒否権はないから!」
シンジ「わ、分かったよ。でも洗濯機の使い方とか知ってるの?」
アスカ「知ってるわよそんくらい!!!私を誰だと思ってるの!!」
シンジ「アスカだよ」
アスカ「ふんっ、このアスカ様が家事分担してやるんだから感謝しなさいよね」
シンジ「あ、ありがとう」
シンジ「うん、特に予定はないけど」
アスカ「じゃあ、アイス食べに行くわよ」
シンジ「え、どこに?」
アスカ「〇〇ショッピングセンターよ」
シンジ「アイス食べにわざわざショッピングセンターいくの!?」
アスカ「そこにある店が美味しいの!!ったく、そんなんも分からないわけ!?」
シンジ「知るわけないじゃないか」
アスカ「私がデートに誘ってあげてんのよ!!それを断ろうってわけ!?」
シンジ「断ってるわけじゃないよ」
アスカ「じゃ行くで決まりね!!バカシンジ!」
シンジ「バカって、失礼じゃないか~」
―完―
読んでくれた方、ありがとうございました
よければこれも読んでください、前に書いたやつです
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アスカ「バカシンジ~」 シンジ「馬鹿とはいささか失礼ですねぇ」
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